「住まいを通じて一生のお付き合い」を実践する埼玉県越谷市の『株式会社山下工務店』
株式会社山下工務店
取締役 青木 美樹 氏 インタビュー
今回は、日光街道の旧越ヶ谷宿など歴史ある町並みが残る一方、大型商業施設を抱えるレイクタウンなどの新しい街づくりも進む越谷市の会員不動産会社『株式会社山下工務店』のご紹介です。
支えてくれる社員がいてこその会社の成長
—— 創業から50年以上経つと聞きましたが?
青木取締役:「昭和44年に私の父(山下社長)が単身で鹿児島からここ越谷市に大工の弟子入りのような形で親方を頼って出てきたのが始まりです。そこから昭和46年に山下工務店として会社を起こして、最初は何件か戸建ての建築や下請工事などをやらせていただきながら、徐々に公共の工事もやらせていいただくようになりました。」
—— 建築業から不動産業などへの事業展開について教えてください。
青木取締役:「建築業をやっているとどうしても、家を買うとか、売るとかの不動産業も必要になってくるので昭和60年ごろに宅建免許を取得しました。その後、お客様と長いお付き合いをしていくうえで様々なご相談に対応できるように設計事務所、賃貸管理業、不動産投資顧問業などを始め少しずつ事業を拡大して今日に至ります。」
—— 従業員の皆様はどのような方達ですか?
青木取締役:「社長の山下は今年で76歳。今でも現役で現場に立っています。仕事が趣味ですね。また、私が小学生の頃から在籍している70代の社員さんも二人いて、まだまだ重要な戦力として頑張ってもらっています。そういった社員が50年近くしっかりと事業の根っこを支えてくれているからこそ、私も工務店業だけでなく他の事業にも力を注ぐことができています。」
—— 女性の社員さんも多いですよね
青木取締役:「不動産関連は女性陣が頑張っていますね。やはり女性の、生活者としての目線でお客様と接することができますし、職場環境でも、働きながらお互いの生活をフォローしあえる環境を目指しています。働きやすい会社を目指して『シニア活躍推進宣言企業』とか『多様な働き方実践企業』の認定を受けながら会社として取り組んでいます。」
お客様の苦労を目の当たりにし家族信託の取り組みを開始
—— 不動産コンサルティングを始めた理由などについて教えてください。
青木取締役:「20年くらい前の話ですが、お客様から「認知症で施設に入っている母が入院した際に、金銭的に厳しくなったので自宅を売却しようとしたけど、意思能力がない状態だったので、売却ができなかった」という相談がありました。これが大きなきっかけで、そういった事態になる前に対策が必要だということに気づきました。その後も、アパートのオーナー様で同じような状況があり、その時は弁護士の先生が成年後見人となられていたのですが、やはり財産を守る事が目的となるので、アパート経営など思うようにご対応いただけなかった苦い思い出があります。」
—— いずれも事前に家族信託があればという事例ですね。
青木取締役:「そうですね。賃貸アパートの修繕やリフォームを行って家賃を高くして貸せる事が可能だったので、非常に残念な経験でした。当時はまだ家族信託のような事前にできる対策の情報もなく、自分でも何をしていいかわからない状況でした。その何年後かに家族信託の事を知り、早い段階でご提案ができれば、あの時のお客様はこんなに苦労する事もなかったのだろうと思いました。これは今後のお客様へ情報提供やご提案をしなければと思い、早速、家族信託普及協会のコーディネーター研修を受講しました。いきなり弁護士や司法書士などの法律の専門家に相談する前にちょっとした相談先が必要だなと私自身も感じていました。」
お客様との世代を超えた信頼関係を築いてゆく
—— 会社のモットーである「住まいを通じて一生のお付き合い」に込めた思いを聞かせてください。
青木取締役:「昔から言い続けているコンセプトで、お客様の家を建てたら、親御さんだけでなくその次の世代の方までしっかりとご相談に乗れるようにお付き合いをしています。以前に当社で建築したお客様がお亡くなりになられた際に、その息子さんが売却の相談に来られたのですが、最初にあなたが青木さんですかと聞かれたんですね。その息子さんからお話しを伺うと、父親の遺品などを片づけていた際に、亡くなられたお父様が、自宅の権利書などの大事な書類と一緒に「困ったことがあったら青木を頼れ」というメモ書きが残されていたそうです。それにすごく感動して、やはり大事なのはお客様との信頼関係を築く事なんだと思いましたね。」
—— お客様に信頼いただける事やその次の世代との繋がりは大事ですよね。
青木取締役:「そうですね、創業からのお客様が70代80代とご高齢になられて、お亡くなりになる方も増えてきている中、やはりお客様一人一人が、お亡くなりになった後の事を心配されていると思います。息子さんや娘さんがお困りにならないよう、不動産に関することはしっかりとサポートできればと思う中で、特にご家族で取り組む家族信託は重要だなと思っています。これからもお客様との繋がりを大事にしていきたいですね。」
地域密着の取り組みを続け会社も人も成長
—— 山下工務店さんのCMソングがありますよね
青木取締役:「そうなんです(笑)。30年位前に常務である母が作詞、作曲しました。
「こまったな どうしよう やましたさんちにたのもうよ」という歌詞があり、実際に、電気屋さんの電話番号おしえてほしいという、うちとは全然関係ないお問い合わせが来ちゃったこともあります。他にも「レイクタウン音頭」もうちの母が作りまして、実際にレイクタウンのイベントなどで使われています。」
—— ご自身で作詞、作曲とはすごいですね
山下常務:「CMソングは地域の皆様にどうやって会社を知ってもらおうかと考えて作ったんです。踊りが大好きでレイクタウン音頭の他に、レイクサイドウォークという歌も振り付きで作りました。
地域の生涯学習にも積極的に参加しています。
創業当初は、越谷市は何にもなくて、今あるこの建物の場所も養鶏場がありました。ボランティアでふるさとプロジェクトにも参加しています。
越谷レイクタウンと共に人も会社も成長していますね。」
—— これからの目標や新しいサービス展開などがあれば教えてください。
青木取締役:「住まいの町医者的な活動をしていきたいと考えています。セカンドオピニオンのようなイメージです。以前、女性の友人が他社さんで家を建てることになったので、一緒に来てほしいとか契約書を見てほしいとか、いろいろ頼まれたことがありまして、そういった相談役的なサービスをインターネットで調べてみると、結構そういうサービスがあることを知りました。女性が一人で不動産屋に行くのは勇気が必要だったりするので、そういったサポートも必要だなと感じました。不動産は大きな金額も動きますし、専門的な話や税金のことなど、分からないことだらけで不安も多いと思います。そういった方に気軽に相談いただけるようなサービスを提供していきたいと思っています。」
—— 「家族信託の相談窓口」ありがとうございました。
「休みの日は子供の学校のPTA活動が楽しいと」笑顔で語る青木取締役。住宅の設計施工/不動産の売買・仲介・賃貸・管理/不動産投資顧問業/不動産コンサルティング/ホームインスペクションなど幅広いサービスを提供しながら地域に密着した建築・不動産会社です。
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株式会社山下工務店
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